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会長挨拶

 

takano2014_2.jpg平成22年4月より日本眼科医会の会長を務めさせていただいております、神奈川県の高野 繁と申します。宜しくお願いいたします。

 

はじめに本会は平成24年4月1日に、公益社団法人に移行しました。今後も国民の保健・福祉の向上に寄与するために、さらに努力をしてまいりたいと思いますので、宜しくお願いいたします。

さて、本会は約14, 000名の眼科医で構成され、平成22年に創立80周年を迎えました。本会の目的は定款にあるように、広く国民に対し、正しい眼科医療知識の啓発と教育活動を行うとともに、眼科学・眼科医療に関する調査研究、公衆衛生活動を行い、もって会員の倫理の高揚と資質の向上および国民の保健・福祉の向上に寄与することです。この目的達成のために種々の事業を行っております。

私たちが外から得る情報の80%は目から入ってくると言われています。従って見えているのが当たり前だと思っていた目が、何かしらの理由で見えなくなったときの悲しみは想像を絶するものがあります。平均寿命が延びている現在、長生きしても目が不自由なら生きていても仕方がないと考える方もいるかも知れません。高齢者のQOL (生活の質)の維持には、一生を通じて見え方が保たれていることが重要なことです。一方、日本眼科医会の調査では、日本には2007年の時点で視覚障害を有する患者が164万人存在し、そのため日本社会全体が負担している視覚障害によるコストは、年間で約8兆8,000億円であるという結果を得ました。さらに今後の高齢化社会の進展に伴い、視覚障害者数は増加すると見込まれております。

国民の健康と福祉を守るうえで、視覚障害者数の増加を食い止めることは急務であり、そのための努力を行わなくてはならないと考えております。特に視覚障害による疾病負担を減らすために最も効果のあるものが、早期診断・早期治療のための公的な成人の目の健診プログラムの創設であると考え、日本眼科医会ではその実現のために各方面への働きかけを行っているところでございます。この健診プログラムが創設されれば、眼疾患の早期診断・早期治療も可能となり、それによる視覚障害者数も確実に減少するものと考えておりますので、国民の皆様のご理解をいただければありがたいと思っております。

高野 繁