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目の病気の早期発見のためには眼底検査が大切です。

眼科に行ったことのない方、遠くまでよく見えている方、そして

定期健康診断の視力検査で異常を指摘されなかった方も・・・眼底検査を受けましょう


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ACジャパンの CM 動画は こちら から 小冊子『2023年度は眼底検査の大切さを啓発します~ACジャパン、厚生労働省通知~』


【はじめに】

通常、 職場などの定期健康診断で、メタボは確認できます。ところが、定期健診のなかで、法律で定められた目の検査は、視力検査だけ。

定期健診の視力検査で特に指摘のなかった方や、「見ること」について、困ったことのない方は、眼科の門をたたくタイミングがなかなか訪れません。

加えて、「はっきりと、明るく、あざやかに、広い視界」を自覚している方に、「目の健診を受けましょう。」と言っても、ご納得いただくことは難しいかもしれません。


しかし、目の病気の中には、初期から中期までは自覚にとぼしいものがあります。「ぼんやりする、暗く感じる 、かすんで見える、視界が狭 い」などの症状が徐々に出ることもあれば、突然現れる 場合もあります。

では、そうなる前に何をすればいいのでしょう?

その答えは「眼底検査」です。

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上記2種類のリーフレットは、厚生労働省からの通知に掲載されたものです。

 (2022年度)「職場の健康診断実施強化月間」について                     (2023年度)「職場の健康診断実施強化月間」について

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2023年に企業の健診組合等に配布された資料です。

【なぜ大切?眼底検査】

①眼底検査は、眼科の検査のなかでも特に重要な検査です。

②眼底には、目や全身の病気の早期発見につながる情報(所見)が詰まっています。

③検査では眼底所見、特に血管、網膜、視神経に着目し、それが正常か否かを確認します。

④眼底の所見から、病気があるか、どのくらい進行しているのかがわかります。

⑤正常でない所見を確認できれば、それが目の病気の早期発見につながります。

⑥定期的な眼底検査で、目の病気の経過観察や新たな発見が可能となります。


つまり、眼底検査を受けることで、眼底の異常の有無、目の病気の早期発見が可能となり、さらに、定期的 に検査 を受けることで、 病気の変化をとらえることが可能となります。 

【眼底検査で見つけることができるおもな目の病気】

■緑内障(視神経乳頭陥凹拡大)

徐々に視野が狭くなりますが、進行するまで視力が下がらず、異変に気付いたときには末期になっています。日本人の失明する原因の第一位。眼底検査で視神経をチェックすることで発見できます。

緑内障(丸い視神経が白っぽくなり、へこんでいる)緑内障といわれた方へ―日常生活と心構え―

https://www.gankaikai.or.jp/health/56/index.html


よくわかる緑内障―診断と治療―

https://www.gankaikai.or.jp/health/49/index.html



■糖尿病網膜症(眼底出血)

自覚症状がないまま進行するため、見えづらいと感じる頃には、かなり悪化しており、視力の回復が難しくなります。糖尿病網膜症を発症するまでの期間は1~20年と幅広いですが、平均すると15年で約40%の人に発症します。糖尿病の方は、症状がなくても必ず定期的な眼底検査を受けてください。

糖尿病で失明しないために

https://www.gankaikai.or.jp/health/35/index.html



■黄斑変性

ゆがむ、見ようとするところが見えづらい、視野が欠けるなどの自覚症状が出やすいので、眼底検査とともに「アムスラーチャート」によるセルフチェックが有効です。

知っておきたい加齢黄斑変性―治療と予防―

https://www.gankaikai.or.jp/health/51/index.html


40 歳を過ぎたなら知っておきたい黄斑前膜―診断と治療―

https://www.gankaikai.or.jp/health/55/index.html


■網膜血管の動脈硬化・閉塞(眼底出血)

眼底は、体の外側から血管 を直接見ることができる唯一の場所です。高血圧、糖尿病、高脂血症などは動脈硬化が起きやすく、眼底検査で全身血管の状態が予測できます。

 

【眼底検査はどうすれば受けられるのでしょう? 】

人間ドック、職場の定期健診 、自治体等の特定健診で、眼底検査が行われることがあります。カメラで眼底を撮影し、目の 病気がないかを判定します。 残念ながら、すべての健診で眼底検査が行われるわけではありませんので、健診を受ける際には眼底検査が含まれた健診を受けることをおすすめします。

健診以外でも、眼底に影響を及ぼす病気 を早期発見するチャンスがあります。「見えづらくなったのでメガネやコンタクトレンズを作ろう」というときや、「目が赤くなった」「メヤニが出る」「目がかすむ」などの症状があるときには眼科を受診し、「私の眼底は大丈夫ですか?」と聞いてみることです。検査を受けないで市販薬を買ったり、眼鏡店でメガネを作ってしまうと、 目の病気の早期発見の機会を逃してしまうことも。眼科を受診したら、自分が糖尿病であることや、緑内障や網膜(眼底)の病気が心配であることを問診の際にお伝えください。 

『ワンポイントアドバイス①』

近視の度数の強い人は、緑内障になりやすい!?

近視の度が強いほど、近視のない人と比べて緑内障にかかりやすいとされています。

強度近視の人の眼球は、前後方向に伸びて網膜が引き伸ばされ薄くなり、神経線維欠損や、視神経乳頭陥凹拡大が生じて、緑内障性視野狭窄を来す恐れがあります。眼科で診療を受ける際の参考にしてください。 


『ワンポイントアドバイス②』

日本人の緑内障患者は、実はもっと多い!?

緑内障,糖尿病網膜症,黄斑変性などの失明する可能性がある目の病気には、加齢や生活習慣病が関係しています。いずれも眼底検査を受ければ発見できる病気です。

40歳から74歳の方が、生活習慣病の確認をしたい場合、平素から内科などの医療機関を受診していても、「特定健診」を受けることができます。 



特定健診※において、眼底検査を含む詳しい眼科検査を行うと、12.4%の方が緑内障と診断されました。40歳以上では緑内障にかかる人は5%(20人に1人)とされてきましたが、日本人の緑内障は、もっと多い可能性があります。

以上のように、眼底検査は隠れた目の病気を見つける有効な手段となります。 


※特定健診の眼底検査は、血圧と血糖が基準値以上で、医師が必要と認めた場合に行われます。  


日常的に目の健康状態をセルフチェックできるツール



これらのセルフチェックは、アイフレイル啓発公式サイトに掲載されています。セルフチェックは下記をクリック!

https://www.eye-frail.jp/checklist/tenken/



【関連サイト】 


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