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子どもの弱視・斜視

1.はじめに

幼少時の目の代表的疾患は斜視と弱視である。斜視は字の如く片方の眼球が外側に向いたり、内側に向いたりしているので、素人の親でもすぐ判る。なかには、写真を撮ったのを見て、「家の子供の目の位置がどうにもおかしい」「右の目が内側に向きすぎているようだ」などと言って、我々の外来に訪れる方もいる。
そのように、比較的斜視は発見され易い。発見され易いということは、また、対応がとり易いということにもなる。
問題は弱視で、それも遠視性不同視弱視である。不同視弱視というのは、片方がよく見えていて、片方が見えない目である。これが一番問題である。子供も片方がよく見えるので、生活に不自由を感じない。親もそれがために気がつかない、というのが一番困るケースなのである。
以上のようないろいろなことを考え、三歳児健康診断に視力検査が加わり、全国的に健診される制度が、平成二年秋から実施されるようになった。必ずこの三歳児健康診断(地区により、四歳児健康診断にしているところもある)を受けてもらいたい。
早期に発見され、適切な処置がなされれば必ず正常な視力となるからである。
日頃より我々日本眼科医会は、広く国民に正しい眼科医療の啓発、および教育活動を行うことに努めているが、その趣旨の一環として弱視、斜視について、専門的なことを判り易く、だれが読んでも理解できるようなコンテンツをと考えて、この企画を選んだ。
そのために弱視とは、斜視とは、どんなものか、不幸にしてそうであったらどのようにすればよいか、また、どんなことに注意すればよいか、小児眼科の専門医に判り易く解説してもらった。ご参考になれば幸甚である。