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加齢黄斑変性 なぜ?どうするの

8.どんな治療法がありますか

先に述べたように、萎縮型では治療法がありません。滲出型では、新生血管の活動性、中心窩との位置関係によって治療法が変わります。

レーザー光凝固

中心窩から離れた場所に活動性の高い新生血管があれば、レーザー光線の熱で焼きつぶしてしまいます。新生血管がなくなるので、出血や血液中の水分が漏れ出たりしなくなります。しかし、レーザー光線で新生血管を焼きつぶす際に、周りの正常組織も焼きつぶれてしまうので、レーザー光線を当てた部分に一致して見えない所ができます。
視力は、中心窩の視細胞の機能によって決まります。通常、出血や漏れ出した水分によって視細胞が傷むので、完全に視力が回復することはありません。治療の目的は視力維持です。また、光凝固後1年間は新生血管が再発しやすいので、注意が必要です。

主な治療法

萎縮型 有効な治療法はなく、経過観察が行われる
滲出型 中心窩から離れている場合 レーザー光凝固
中心窩にある場合 光線力学的療法(PDT)など

新生血管が再発したときは、それが中心窩の外であれば、またレーザー光線で治療します。

図7 レーザーの照射

図8 照射後

光線力学的療法(PDT)

中心窩に新生血管がある場合には、光線力学的療法が行われます。光線力学的療法は、腕の血管から注射した光感受性物質という薬が新生血管にたくさん入ったときに、特殊なレーザー光線をあてる治療法です。新生血管のなかの光感受性物質が、光に反応し活性酸素を出します。活性酸素は毒性が強いため、新生血管を傷めつけます。
この治療に使うレーザーは熱がほとんど出ないので、中心窩の視細胞が焼けることはありません。しかし視力がよい人では、視力が下がることがあるため、ふつうは視力が0.5くらいまで低下してから行います。視力維持が目的の治療法で、3 ヵ月に1 度蛍光眼底造影を再検し、新生血管が固まるまでくり返します。

※現在は、直接眼球に薬剤を注射する治療法も行われるようになっています。(2014年8月追記)