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子どものIT眼症

6.IT眼症の検査

IT眼症と診断するためには、多くの検査が必要です。

近見(30cm)視力

近くを見るときの視力が重要です。左右の目で視力差があったり、遠視があると、疲労の原因になります。

メガネの度数とメガネによる視力

メガネの度数が合っていない。顔が成長して左右の瞳孔の間隔が広くなっているのに、メガネが古いため、メガネのわくやレンズの中心がずれている。左右のレンズの屈折度の差が大きい。これらは疲労の原因になります。

前眼部検査(スリット検査)

結膜や角膜、虹彩および水晶体など、目の前部に異常(特に炎症)があると、本当の病気とIT眼症との区別が必要です。また、涙液の状態もIT眼症では変化します。

眼圧

「目のにぶい痛み」が、眼圧が関与する真の緑内障によるものか、IT眼症によるものかの、区別が必要です。

眼底検査

眼内の組織や視神経に異常があると、視力低下だけでなく、それによる両眼視機能の異常をもたらします。IT眼症との区別が必要です。

眼位検査

両眼の視線が見ている物に集中せず、一方の視線がずれた状態を斜視といいます。原因は、生まれつきや外傷、眼球を動かし維持する眼筋自体の障害、神経支配異常などさまざまです。斜視があると、物が二つに見える複視を生じたり、両眼視機能が維持できず距離感や立体感に乏しいため、正常な目の子どもよりもIT眼症になりやすいといえます。

眼球運動検査

両方の目を動かす筋肉(外眼筋)の動きのバランスに、異常がないか調べます。特に近くの物を見る眼球運動(輻湊(ふくそう)運動)と、近くから遠くを見る眼球運動(開散運動)の不足が、IT眼症では関係します。両眼が左右平行に動く眼球運動(共同運動)にわずかなアンバランスがあると、やはりIT眼症になる率が高くなります。

瞳孔(どうこう)(対光反射)検査

瞳孔は目に入る光の量に応じて、あるいはピントを合わせるときの精神的および身体的変化によって、大きく(散瞳)なったり小さく(縮瞳)なったりします。IT眼症では、このバランスがくずれます。また強い光刺激で縮瞳(対光反射)するのは、網膜や視神経の機能を表しますが、IT眼症では、やはり不安定になることがあります。

調節機能検査

調節とは、物を見るときに正確なピント合わせをする機能で、脳の多くの部位が複雑に関係しています。そのため、長時間物を見続けたり、動きの激しい物を追い続けたり、像がボケている物を見続けたり、あるいはコントラストの弱い物を見分けようとしたり、暗い部屋での作業をしたりすると、反射的に無理やりピントを合わせるため、脳に負担がかかってしまいます。この場合のIT眼症では、自律神経の失調を含めた、全身症状も伴うことになります。