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糖尿病で失明しないために

3.失明原因の第一位は糖尿病網膜症

ご注意
ここに記載されているデータはこの文章が作成された当時のものであり、現在の失明原因の第一位は糖尿病網膜症ではありません。
しかし、糖尿病網膜症が失明原因の上位であることに変わりありません。

平成14年度の厚生労働省の調書によると、日本では現在740万人の糖尿病患者がいると推定されています。これは実に40歳以上の成人約10人に1人が糖尿病患者であることになります。その原因は、高度経済成長を遂げた日本で、食生活を含めたライフスタイルが欧米化され、また一方でストレスがたまりやすい社会環境が作られて、糖尿病にかかりやすくなっていることにあるようです。
ところで糖尿病がなぜ問題かというと、糖尿病が原因で起こってくる合併症のうち、糖尿病網膜症が失明原因の第一位になるからです。欧米では既に30年ほど前に糖尿病網膜症が失明原因の第一位になり、失明者の保護のための様々な社会保障や援助が必要になって、社会復帰のためのリハビリテーションに膨大な予算がとられ、社会問題となりました。
日本でも年々この傾向は上昇し、ついに1989年の調査では、視覚障害認定(身体障害者認定「視覚」)患者が、何の病気で失明したかを比較したところ、糖尿病網膜症が第一位となり、全体の約18%、ほぼ5分の1に相当することが分かりました。

糖尿病網膜症による失明は、専門用語で「中途失明」といいます。本来は正常の視力があった人が、人生の途中で、ことに成・壮年期に失明するという意味です。生まれつき目が見えない人たちは、小さい頃から見えないことを補う様々な手段を身につけています。しかし、40~50歳を過ぎて今まで見えていた目が急に見えなくなると、状況の変化についていけなくなります。しかも働き盛りや、社会の中心的重要地位を占める年代です。このような人々を失明させる糖尿病網膜症は、本当に忌まわしい病気です。