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高血圧性網膜症

4.もっとも大切な所見-網膜細動脈の狭細

ここで1つ問題が生じます。網膜だけではなく、全身に存在する抵抗血管の筋肉が縮んで血圧を上昇させている状態は、眼底検査で網膜の細動脈が細いことでわかるのですが、ただまんぜんと血管が細いか太いかだけを診ていたのでは大切なことを見落としかねません。もう縮む能力さえなくなった細動脈硬化のひどい血管もまた、血管が細くなって見えるのです。

ですが、抵抗血管の筋肉が縮んで管腔が狭くなっている(機能的狭細)のか、細動脈硬化がひどいために細く見える(器質的狭細)のかということは、眼科の専門医ならすぐに判定できますからご安心ください。

なぜこんな専門的なことをいうかといえば、抵抗血管の狭細が機能的か器質的か、すなわち筋肉が縮んでいるのか硬化してしまったのかは、高血圧の治療に大きな影響を及ぼすからなのです。
結論だけ述べますと、ただ血管の筋肉が縮んでいるだけの高血圧症ならば治療は比較的楽ですが、細動脈硬化が主体の場合はかなり専門的な治療が必要になります。すなわち、高血圧は早期発見と早期治療がより大切というわけです。