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高血圧性網膜症

3.なぜ動脈が細くなってしまうのか

血管には、動脈、毛細血管、静脈の3種類があります。このうち、血圧の維持や調節に必要な末梢血管抵抗の主役が動脈です。それも大動脈のような大型の動脈(容量血管)ではなく、目の網膜動脈のように小型で管の直径もミリ単位以下の末梢動脈(抵抗血管=細動脈)が主役になります。

これらの抵抗血管は、その壁の中にコイル状に巻きついた格好の細長い筋肉細胞の集団を一層から数層もっています。このコイル状の筋肉層(中膜平滑筋層)は、自律神経や腎臓からでるホルモンなどに支配されており、その指令でギュッと縮んだり、逆にゆるんだりして血管を細くしたり広げたりしているというわけです。

中膜平滑筋は、抵抗血管とも言われる細動脈内部の壁の中にあるコイル状の筋肉層です。

ですが、なんらかの理由で筋肉を縮める方に働く自律神経(交感神経)が優位になったりすると、抵抗血管は縮みっぱなしになり、血圧も高いままになってしまうのです。
しかもそんな状態が長く続けば、筋層自体がこわれて、血管は細いまま傷跡のように硬くなってしまいます。みなさんもよくご存じの動脈硬化という病気の一部は、このような中膜平滑筋層のひどい荒廃が正体なのです。