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高血圧性網膜症

2.網膜血管と高血圧症

網膜血管と高血圧症の関係を理解していただくには、なぜ血圧が高くなってしまうのかを考えておく必要があります。

人の生命は、全身をめぐる血液によって維持されています。血液は一定の血圧によって流れているのですが、それを調節しているのが、ポンプ役の心臓から送りだされる血液の量と、その血液が血管を流れるときの流れに対する抵抗力(末梢血管抵抗)の2つです。いいかえれば、心臓が強く働いて多量の血液が送りだされたり、末梢血管が細くなって血液が流れにくくなったりすれば血圧は上がり、逆の場合は血圧が下がってしまいます。

このような心臓の働きや血管の太さなどの調節は、自律神経や腎臓、ある種のホルモンなどによって総合的に行われているのですが、なんらかの原因で血圧が上がる方向に調節が狂うと、血圧が高くなってしまうのです。

では、眼底の血管を見て何がわかるのでしょうか。網膜動脈は抵抗血管=細動脈の代表です。しかも、じかに見ることによって、それが太いか細いかは直ちに判断できます。少しまぶしいのさえ我慢すれば、眼底検査で網膜血管を見ることによって、血圧が上がってしまう重要な原因の1つをある程度まで判定できるのです。

目の構造と網膜