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アトピー性皮膚炎と目

7-1.アトピー網膜剥離とは

網膜剥離とは、カメラのフイルムに例えられる網膜(視細胞)が、土台となる組織(網膜色素上皮細胞)からはがれる状態をいいます。
このような状態では網膜に栄養がいかなくなり機能が低下して、はがれた網膜に対応した部分の視野が欠けてきます。網膜の中央である黄斑部が剥離すると、視力が非常に低下します。早い時期に網膜が元通りになれば機能がゆっくり戻ってきますが、時間がたつほど機能の回復は難しくなり、時にははがれた状態のままになってしまいます。

アトピー性皮膚炎に合併する網膜剥離は、若い世代の網膜剥離の主な原因になるくらいに増加しています。
アトピー網膜剥離の約70%は15~25歳にみられ、その40%が両眼におこります。思春期を過ぎても顔のアトピー性皮膚炎がよくならない人に多く、将来のある若者の視力障害を予防するために早期発見が大切です。 しかし、アトピー網膜剥離はふつうの網膜剥離と異なり、周辺網膜だけが長い間剥離しているタイプが多くて、患者に初期の自覚症状が乏しい傾向があります。また、白内障を合併していることが多いために眼底検査がしにくく、視力障害の原因を白内障だけに求めて、網膜剥離の診断が遅れることがしばしばあります。その一方で、ボクシングの外傷でみられるような大きな網膜裂孔(網膜の亀裂)を生じて、急速に進行するタイプもあります。