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アトピー性皮膚炎と目

4.アトピー性角結膜炎・春季カタル

アトピー性皮膚炎をともなうアレルギー性の結膜疾患を、アトピー性角結膜炎とよぶことがあります。他のアレルギー性結膜炎と同様に、かゆみがひどく、涙が流れて、結膜が厚くなったり、充血したり、濁ったりする症状がでる上に、まぶたの皮膚が厚くなったり感染をおこしたりするので、まばたきや涙液の角膜保護作用が低下して、点状表層角膜症や角膜びらんといった角膜上皮障害をともなうことがあります。
また、春から夏にみられる重症のアレルギー性結膜炎を春季カタルとよびますが、春季カタルの患者さんの70%以上にアトピー性皮膚炎がみられるといわれます。春季カタルは、点状表層角膜症、角膜びらん、潰瘍、角膜の混濁、血管侵入などの重い角膜障害を合併して視力にも影響します。まぶたの皮膚炎がなかなか治らない患者さんに、重症の角膜炎をおこす方が多いようです。
治療は抗アレルギー薬やステロイド薬の点眼を行いますが、目の表面の治療とともにまぶたの皮膚炎もしっかり治療することが大切です。症状が重い場合は、ステロイド懸濁液を結膜下に注射したり、免疫抑制剤の併用や乳頭外科的切除、角膜掻爬を行うこともあります。ステロイドの投与が長期になると、緑内障、白内障、感染症などの副作用がおこることがありますので、定期的に受診することが必要です。
アトピー性角結膜炎の患者さんの多くはダニ過敏症なので、住環境からダニを排除することも非常に大切です。