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遺伝性の目の病気

5.未来の医療、遺伝子医学

Q 遺伝性の病気は特別なものではないのですね。
A

わたしたちの持っている遺伝子の数はおよそ10万個です。これだけの遺伝子が完全な人などいなくて、誰でも10個くらいは欠陥遺伝子があります。ただし、欠陥遺伝子があるから病気になるとは限りません。

遺伝性の病気は特別視される傾向がありますが、万人に共通の遺伝子の異常にすぎないのです。

Q 遺伝子診断、遺伝子治療とはどのようなものですか。
A

特定の遺伝子によって発症する病気の揚合、今は症伏がでていなくても、その遺伝子を調べると将来病気になることがわかります。これが遺伝子診断という新しい診断法です。

また、ある病気の原因となる特定の遺伝子を操作することによってその病気を予防したり、病気になっても遺伝子を置き換えて治療する方法が考えられています。これが遺伝子治療です。

現在、診断までは可能となってきましたが、予防や治療は一般的ではありません。

Q 21世紀には、遺伝子医学によって病気が治るようになるとききましたが。
A

病気には、感染症のように外敵が体の外からやってくる外因性の病気と、原因が体のなかにある内因性の病気があります。

医学の進歩によって、外因性の病気については様々な対抗手段ができました。しかし内因性の病気は、遺伝的な要素に環境的な要因が加わって発症するので、冶療の効果があがりにくいのです。

日本人の死因は、がん、心臓病、脳卒中の順で、どれも内因性の病気です。これらの病気を引きおこす複数の遺伝子を操作して、予防や治療に役立てようという研究がさかんに行われているものの、まだ実用段階にはほど遠い状況です。21世紀に実現するかどうかわかりませんが、おおいに期待されていることは確かです。

外因性の病気
感染症(結核、コレラ、インフルエンザなど)、外傷など
内因性の病気
がん、心臓疾患、脳血管障害、動脈硬化、精神疾患など
Q 遺伝性の目の病気は、現在どれくらい治りますか。
A

目の遺伝性疾患には、比較的軽いものから、命にかかわる病気まで色いろあります。早くみつければ視力を保存できるものと、残念ながら現在の医学では治せない「難病」とがあるわけです。

今は治療法がない遺伝性の目の病気も、将来は遺伝子を調べ操作することによって、予防や治療が可能になると信じています。