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網膜剥離

2.網膜の構造

目をカメラにたとえると網膜はフィルムに相当します。網膜はほぼ透明な複雑な構造をした神経組織です。目の組織の中でも最も大事な、ほとんど脳と同じものと考えてよいでしょう。

実際、受精後5週間目の、体長わずか10mmの赤ちゃんで、すでに脳と一緒に網膜ができはじめます。ひとの網膜は切除したら再生することはなく、水晶体のように人工的なものと交換することもできません。角膜のように他の人のものを移植することもできません。

網膜に映った映像は最も外側にある視細胞で認識し、神経線維に伝わり、神経線維の集まった視神経を通って大脳に送られます。視細胞は小さな細長い細胞で、色素上皮細胞というさらに外側にある細胞の突起の間に突き刺さるようにかみ合って栄養をうけています。

視細胞と色素上皮細胞は、皮膚とその下の組織のように強く癒着してはいません。お互いをくっつけている生理的な力がこわれたり、これより強い力で網膜が引っ張られると()がれてしまいます。視細胞は人では黄斑部(おうはんぶ)という直径1mmほどの部分に特に集中して存在しています。ひとの視力は黄班部が担っており、黄斑部が病気でおかされると視力は著しく低下してしまいます。

目の構造と網膜