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赤ちゃんの目の病気

3. 新生児の場合

母親 生まれたばかりの赤ちゃんの目で、心配な病気を教えてください。
医師

新生児の目の病気としては、昔は淋菌性結膜炎が恐れられていました。
これは、生まれる子が産道を通る時に淋菌に感染して起こるもので、生後2、3日で発病します。膿のようなめやにが出て、ほうっておくと失明することがあります。
しかし、この病気は、出産後すぐにクレーデ法という硝酸銀の点眼が行われるようになってからは、ほとんどみられなくなりました。最近では抗生物質の点眼が一般的です。

眼球の断面図

母親 未熟児で生まれた赤ちゃんが、失明することがあるそうですが、どうしてですか。
医師 目の外観(左目) 胎児の網膜は妊娠9ヵ月でほぼ完成されますが、それ以前に生まれると網膜の血管が未完成の状態です。
未熟児の保育上、必要な酸素をたくさん与えられたりすると、その未完成の網膜に異常が起こって、視力が悪くなったり失明したりすることがあるのです。これを未熟児網膜症といいます。
母親 未熟児網膜症を治すことはできないのですか。
医師 この病気になるのは未熟児のごく一部ですし、大部分の未熟児網膜症は自然に治ってしまいます。しかし、中には急に進行する例があり、この場合には光凝固や冷凍凝固という治療法をおこないます。
光凝固は完全な治療法ではありませんが、かなりの程度まで弱視や失明を防ぐことができます。