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コンタクトレンズを正しく安全に使いましょう

コンタクトレンズユーザーの皆様へ

便利なコンタクトレンズは高度管理医療機器

最近、テレビや雑誌の広告などで、「コンタクトレンズは高度管理医療機器」というコメントを見かけることがあります。高度管理医療機器とは、医療機器のうち、人の健康に重大な影響を与える危険度が最も高いとされるものをいいます。コンタクトレンズにおいての健康に対する重大な影響とは、すなわち失明を意味します。近視、遠視、乱視の矯正に非常に便利なコンタクトレンズですが、デリケートな角膜に直接のせて使用するものですから、目の安全を守るために、レンズの取扱いには十分な注意が必要です。

緑膿菌感染症の症状写真

●緑膿菌感染症

大阪大学 前田直之教授 提供
(角膜全体が白く濁っている。緑に染色しているのは、涙を色素で染めている。)

これは、緑膿菌による感染症で、コンタクトレンズ使用者によくみられる重い病気です。適切な治療が行なわれなければ失明に至ります。

アカントアメーバ感染症の症状写真

●アカントアメーバ感染症

東京医科歯科大学 二神創医師 提供

アカントアメーバは、さまざまな場所に存在する微生物です。もともとは感染力の強い病原体ではありませんが、コンタクトレンズによって角膜にキズができて、そこからアカントアメーバが入ると感染症が起こします。レンズのケアが的確に行われていないと、レンズやレンズケースがアカントアメーバに汚染してしまい、いったん感染を起こしてしまうと治療が非常に難しく、失明に至ることもあります。

コンタクトレンズの購入に際して

コンタクトレンズは、必ず眼科専門医の検査・処方によって求めるようにしてください。最近、よくインターネット販売や通信販売などで、「処方せんは要りません」などと広告する販売店がありますが、コンタクトレンズは医師の処方にもとづいて使用するべきものです。自己の判断でコンタクトレンズのデータを伝えて購入し、事故が起きても、そうした販売店が責任をとってくれるわけではありません。失明して角膜移植を受ける場合には、亡くなった方の尊い眼球を提供していただくことになりますが、提供者も、こうした安易なコンタクトレンズ購入と不適切な管理によって失明した方に自分の眼球を提供することは本意ではないと思います。眼科で的確なコンタクトレンズの処方を受け、その後も、微生物の感染による角膜潰瘍など、失明の原因となるような重い病気にならないように眼科専門医による定期検査・管理を受けるようにしてください。

コンタクトレンズで失明しないために

重症角膜潰瘍の症状写真

●重症角膜潰瘍

慶應義塾大學 宇津見義一講師 提供

角膜潰瘍は角膜移植を受ける患者さんの中で最も多い病気です。この患者さんは、眼科専門医の度重なるコンタクトレンズ中止の指示を無視して装用を続けたため、重症の角膜潰瘍を起こしてしまいました。日本眼感染症学会の全国調査によると、こうした角膜潰瘍の約半数はコンタクトレンズが誘因となっていることがわかっています。

強度の近視や遠視の方にとって、コンタクトレンズは便利で、なくてはならないものですが、同時に、こうした危険をはらんでいる高度管理医療機器であることも知って、眼科専門医の的確な管理の下、快適なコンタクトレンズライフを送るようにしてください。