眼瞼下垂に悩むかたへ

4.大人になってからなる眼瞼下垂

大人になってからなる眼瞼下垂のほとんどは加齢の影響によるものです。ハードコンタクトレンズを長年つけていた方や眼を開ける器械を使って眼の手術を行った方にも起こりやすい症状です。

まぶたを上げる筋肉の力はほぼ正常なのですが、筋肉がまぶたに付着する腱の部分が弱くなったり、はがれたり、穴が開いたりすることが原因と考えられています。

加齢による眼瞼下垂,正常な状態,軽度の下垂,中程度の下垂,重度の下垂

その他、大人になってから生じる眼瞼下垂には以下のようなものがあります。

●緑内障薬長期点眼後 : 特にプロスタグランジン点眼の長期使用後に起こりやすく、閉じる力も少し弱くなっています。

●動眼神経麻痺 : 脳こうそくなどで、まぶたを上げる神経が麻痺した状態です。

●重症筋無力症 : 神経と筋肉の接続部で神経の刺激がうまく筋肉に届かない病気です。

●外眼筋の変性 : まぶたを上げる筋肉自体が弱くなってしまった状態で、遺伝的なものが多くみられます。心臓の病気や難聴など、その他の全身の病気を伴うこともあります。

●ホルネル症候群 : まぶたを上げる神経の一つ、交感神経がうまく働かなくなった時に起こる眼瞼下垂です。

●外傷後 : 直接的に、まぶたを上げる筋肉や腱が切れたり、神経が麻痺した状態です。切れた組織を修復したあと、半年は経過を観察します。

●腫瘍や異物によってまぶたが押し下げられた眼瞼下垂 : それぞれの治療を行います。

●神経麻痺薬のボツリヌス毒素の注入後 : 3~4か月待てば、元に戻ります。