黒いものが飛ぶ 飛蚊症
7-5. 注意を要する網膜裂孔
先に、後部硝子体剥離がおこると、硝子体と網膜の癒着がはがれると書きましたが、硝子体の全部が網膜からはがれるわけではなく、ことに周辺部ではくっついている部分とくっついていない部分ができてしまいます。このためこの癒着部の網膜がひっぱられてその結果、網膜に孔があいてしまうことがあります。これを
網膜裂孔は放置しますと、裂孔から液体状になった硝子体が網膜の後に入り込んで、網膜剥離というこわい病気になります。
黒いものが飛ぶ 飛蚊症
- 1.はじめに
- 2. 飛蚊症のことばの意味
- 3. 硝子体について
- 4. 飛蚊症は硝子体の濁りによっておこる
- 5. 飛蚊症の原因
- 6. 生まれつきの飛蚊症
- 7. 生後現れる飛蚊症
- 7-1. 年をとることによっておこる硝子体の変化(1)
- 7-2. 年をとることによっておこる硝子体の変化(2)
- 7-3. 後部硝子体剥離の好発年齢
- 7-4. 後部硝子体剥離が引き金となっておこる病気
- 7-5. 注意を要する網膜裂孔
- 7-6. ぶどう膜炎
- 7-7. 硝子体出血
- 7-8. その他
- 8. 飛蚊症の自覚の仕方
- 8-1. 後部硝子体剥離の場合
- 8-2. 生まれつきのもの、離水によるものの場合
- 9. 飛蚊症を自覚したら眼科を受診する
- 10. 網膜裂孔は外来で治療できる
- 11. 原因に応じた治療の早期開始が大切である