黒いものが飛ぶ 飛蚊症
7-2. 年をとることによっておこる硝子体の変化(2)
「7-1. 年をとることによっておこる硝子体の変化(1)」で述べた「離水」によってできた液体のたまった小部屋は、やがてその後側の壁が破れて液体は流れ出してしまいます。その結果前方に収縮した硝子体、その後方に液体に変わった硝子体がたまります。
生玉子の白身のような状態の硝子体は、時には網膜と軽く癒着していますが、硝子体の収縮と前方への移動のためにこの癒着もはがれます。これを
この後部硝子体剥離が突然の飛蚊症の原因として最も多いものです。
黒いものが飛ぶ 飛蚊症
- 1.はじめに
- 2. 飛蚊症のことばの意味
- 3. 硝子体について
- 4. 飛蚊症は硝子体の濁りによっておこる
- 5. 飛蚊症の原因
- 6. 生まれつきの飛蚊症
- 7. 生後現れる飛蚊症
- 7-1. 年をとることによっておこる硝子体の変化(1)
- 7-2. 年をとることによっておこる硝子体の変化(2)
- 7-3. 後部硝子体剥離の好発年齢
- 7-4. 後部硝子体剥離が引き金となっておこる病気
- 7-5. 注意を要する網膜裂孔
- 7-6. ぶどう膜炎
- 7-7. 硝子体出血
- 7-8. その他
- 8. 飛蚊症の自覚の仕方
- 8-1. 後部硝子体剥離の場合
- 8-2. 生まれつきのもの、離水によるものの場合
- 9. 飛蚊症を自覚したら眼科を受診する
- 10. 網膜裂孔は外来で治療できる
- 11. 原因に応じた治療の早期開始が大切である