黒いものが飛ぶ 飛蚊症
4. 飛蚊症は硝子体の濁りによっておこる
本来透明なはずの硝子体に、なんらかの原因で濁りができますと、そのかげが網膜にうつり、目の前に見えるようになります。これが飛蚊症です。
しかし、濁りは実際には目の中にあるのですから、目を動かすといっしょに動きます。また、網膜に近い部位にある濁りほど、よりはっきり見えますし、濁りの大きさや量によって見えるものの形や大きさが異なるわけです。
黒いものが飛ぶ 飛蚊症
- 1.はじめに
- 2. 飛蚊症のことばの意味
- 3. 硝子体について
- 4. 飛蚊症は硝子体の濁りによっておこる
- 5. 飛蚊症の原因
- 6. 生まれつきの飛蚊症
- 7. 生後現れる飛蚊症
- 7-1. 年をとることによっておこる硝子体の変化(1)
- 7-2. 年をとることによっておこる硝子体の変化(2)
- 7-3. 後部硝子体剥離の好発年齢
- 7-4. 後部硝子体剥離が引き金となっておこる病気
- 7-5. 注意を要する網膜裂孔
- 7-6. ぶどう膜炎
- 7-7. 硝子体出血
- 7-8. その他
- 8. 飛蚊症の自覚の仕方
- 8-1. 後部硝子体剥離の場合
- 8-2. 生まれつきのもの、離水によるものの場合
- 9. 飛蚊症を自覚したら眼科を受診する
- 10. 網膜裂孔は外来で治療できる
- 11. 原因に応じた治療の早期開始が大切である