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「加齢黄斑変性」のテレビ報道について

2015年07月07日

国民の皆様へ

公益財団法人日本眼科学会 理事長 山下  英俊
公益社団法人日本眼科医会 会 長 高野   繁


   本年3月9日(月)夜8時から9時にテレビ東京で放送された「主治医が見つかる診療所」という番組で、眼の病気である「加齢黄斑変性」が取り上げられました。

   しかしながら、この病気の解説と治療について、日本眼科学会ならびに日本眼科医会(以下、両会)として見過ごせない内容が放送されたことにより、誤った情報が伝わり、必要のない手術が行われるなど、患者さんに直接被害が及ぶ可能性があると懸念いたしましたので、「国民の眼を守る」立場から、両会として、今後このような番組制作がなされないように改善することを、「テレビ東京」と「放送倫理・番組向上機構(BPO)」に要望いたしました。

   厚生労働省調査研究班では、「加齢黄斑変性の治療指針」としてガイドラインを作成し、日本眼科学会雑誌(第116巻12号)と日本眼科学会ホームページ(http://www.nichigan.or.jp/member/guideline/aging_macular_degeneration.jsp)に掲載していますが、そのガイドラインには加齢黄斑変性に対する硝子体手術として、今回放送されたような黄斑上膜もしくは内境界膜剥離術は記載されておらず、現時点では加齢黄斑変性に対して科学的な根拠はありません。

   加齢黄斑変性に対する標準治療は薬剤の硝子体注射やレーザー照射による治療であり、硝子体手術は標準治療ではありません。

   国民の皆様には、受診する医療機関や治療方法を選択される際には、主治医の先生から十分な説明を受けた上で、安全で安心な医療が受けられますようにと願うものであります。


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