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ドライアイに悩む方へ―生活の注意と治療の目安―

6.ドライアイを理解する キーワード「涙液の安定性」

【ドライアイは乾き目と同じではない】
以前は「ドライアイ」という言葉自体あまりポピュ ラーでなく、「乾性角結膜炎」などが医療現場では多 く用いられていました。これは「涙の量が減ることで 眼の表面が傷つく」という概念に基づいていました。
しかしながら、現代のドライアイの大半は、「涙の 量は保たれているのに眼の表面に留まる力が弱い」 ことによっていることが分かり、「涙液の安定性低下」 がドライアイの根幹であると考えられています。

目の表面はいつも涙に覆われています

目の表面はいつも涙に覆われています

【なぜ涙液の安定性が悪くなっているのか?】
ではなぜ、涙が眼の表面に留まりにくくなってい るのでしょうか?確かなことは分かっていませんが、 角膜や結膜の表面にある「膜型ムチン」との関連が 推測されています。
細胞の表面はもともと疎水性(水を弾く性質)で すが、この膜型ムチンがあることで涙が乗りやすく なっています。この膜型ムチンが出にくくなってい ることが、現代のドライアイの大きな原因ではない かと多くの研究者が考えています。

涙液におけるムチンの分布

涙液におけるムチンの分布