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色覚異常といわれたら

5.進学、就職の心配

平成5 年頃までは色覚異常の人の入学を制限していた大学や専門学校が多くありましたが、近年では特殊な大学や専門学校を除き、制限がなくなりました。また就職時の健康診断で色覚検査をしなくてもよくなりました。全ての人の人権を尊重し、均等に機会を与えていこうという本来の姿になってきています。

しかし見方を変えれば、学んだり、仕事を選択する判断やその結果に対する責任を、全ての人に同等に負わせる状況になってきたということです。色覚異常の人は自分で自身の色に対する能力を判定し、自己責任で進むべき分野を選んでいかなければならない厳しい状況になってきたともいえます。就職するときには、できるだけ具体的に仕事の内容を調べておくことが大切です。

●就職に際して問題になる場合とは
自動車運転免許は、色覚異常があってもほとんど問題なく取ることができます。また就職に際しても、よほど特殊な職場でなければ問題はおこりません。
しかし、豆粒の様に小さな信号灯の色の判断を、他の情報がほとんどない真っ暗な中でも瞬時に求められるような、航空機のパイロットや鉄道運転士、船舶航海士には残念ですが適性がありません。
●色覚異常の人の方が優れている場合もあります
緑豊かな森の中では、保護色に身を包んだ小鳥や虫などを探し出すのは大変です。色覚が正常な人は色の感覚が最優先され「明るい緑」、「深い緑」、「黄緑」、「青緑」など、全体を「緑色の群れ」として知覚するからです。
それに対し、色覚異常の人には「青みがかった緑」と「黄みがかった緑」とはかなり違った色として知覚されますので、全体の「緑」の感覚に惑わされず、ときには小鳥や虫などを、色覚正常な人よりも素早く見つけ出すこともできます。
●日常生活における2 型色覚と1 型色覚の違い
2 型色覚の人は、自身が色覚異常であることを知ってさえいれば、日常生活には自然に対応できるようになっていきます。一方、1 型色覚の人は、危険信号として使用されることの多い「赤」が見にくいことを常に意識しながら生活していくことが大切です。
●色を判断する手掛かり
  • 形、質感や光沢、明るさや鮮やかさの違い、色の対比
  • 記憶や経験、あるいは状況の正確な把握