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中高年からのロービジョンケア

5.日常生活を送るために役に立つ道具はありますか

日常生活動作のことを、しばしばADL(Activity ofDaily Living)と言います。

(1)基礎項目:
部屋の状況を能率的に的確に把握するための環境認知及び室内移動。
(2)身辺処理:
食事、トイレ、衣服の着脱、入浴、衛生、身だしなみ、化粧、貨幣管理、電話利用など。
(3)家事動作:
清掃、洗濯、裁縫、調理、外出・買い物など。これらの動作を行うために多くの補助具があります。

また、多くの便利用品があり、視覚障害者のみでなく、中高年、特に60歳以上のお年寄りにも役立ちます。

1.福祉制度で定められている日常生活用具

・音声時計-
時刻を音声で伝えます。(図10の下段)
・電磁調理器-
火を使わないので火事を防ぎます。
・盲人用体重計及び体温計-
音声で知らせてくれます。
・歩行時間延長信号機用小型送信機-
横断歩道時間を長くすることができます。

2.一般に市販されている便利用品(グッズ)

書字用の罫プレートとか、音声計量器など音声で知らせる便利グッズは多くあります。あらゆる日常生活場面で便利にかつ安全に使用できる用品は、新聞や通信販売でも紹介されています。

・日常生活用品(図9):
電磁調理器、音声式タイムスイッチ、音声式ヘルスメータ
・便利グッズ(図10):
(書字用)罫プレート、触時計、音声式デジタル時計と計算機、色素変性症用超強力ライト
・配膳の工夫(図11):
クロックポジションによる配膳、ランチョンマット。黒色まな板は配膳でないがランチョンマットなどと同様に安全に識別できます。

図9 :日常生活用品

電磁調理器,音声式タイムスイッチ,音声式ヘルスメータの写真

図10 :便利用品(グッズ)

●罫プレート:はがきや手紙用紙を挟んで文字を真直ぐに書く。読書にも利用できる。

触時計、音声時計,音声式デジタル時計と計算機,色素変性症用超強力ライトの写真

●音声(言葉)で表現されるので確認しやすい。

図11 :配膳の工夫

コントラストを付けて識別しやすく工夫する。配膳はクロックポジションで行う。


黒色まな板


コーヒーカップセットが見やすい濃紺ランチョンマット

小林章・松崎純子, 2000