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中高年からのロービジョンケア

3.眼の治療をしても、これ以上見えるようにならないそうです。残った視力で生活できるでしょうか

答えはイエスです。眼の病気の種類によって視力の残り方が違いますので、見え方も異なり、生活上の支障(不自由さ)も異なります。視力の回復が望めない以上、残った視力を利用するしかありません。

一般的に視力が 0.01 以上あれば眼を使った生活ができますし、0.01 以下の時でも、眼を使わない新たな生活様式で生活を行うことができます。

視覚障害者(身体障害者手帳取得相当)1,412 人から調査した「不自由を感じる事柄」では、移動が31.8 %、情報が 17.8 %、家事が 16.0 %、食事が 13.8 %、仕事が 8.8 %、住宅が 7.5 %、その他 4.8 %でした。これらの問題の解決法を以下に記します。

(1)移動:
安全な移動が最重要なので、本人及び世話する方に、ヒューマンガイドテクニックを身につけていただきたいです。白杖(はくじょう)を使うと歩行が容易になりますが、白杖に抵抗がある場合は介助者を付けるのが最も確実です。また、日常よく訪れる場所(スーパー、駅、会社、その他の施設)への最も安全な移動法を調べて、それを守ることが大切です。
公共機関では連絡をしておくと介助してくれます。
(2)情報:
文字による情報(新聞、雑誌や書物)の獲得が困難なために、次第にこれらを倦厭する方が多いです。TV やラジオからの情報、あるいは家族や友人から情報を得ることになりますが、十分とは思われません。是非とも、インターネットを使いこなせるように希望します。また、文字の拡大で、ほとんどの読み物が読めるようになる方が多いです。(6 ~ 7 ページ参照)
(3)家事及び食事:
これらの不自由さの解決には、やはり生活訓練を行ってくれる専門家の指導を受けることが一番です。
(4)仕事:
就労の継続や復職を考える NPO 法人「タートル」に相談するのが得策です。職業訓練を行う施設や、盲学校の職業教育などもあります。ハローワークも相談に乗ってくれます。
(5)住宅:
家の中では移動範囲も限られ、動線(移動する時の経路)も決まっていますので、段差をなくす、整理整頓する、動線上に物を置かない、物の置き場所を変えない、ドアを半開きにしないなどで、安全が確保できます。