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子どもの目の心身症 -心因性視力障害-

5.心因性視力障害の診断

小学校の3~6年生で最も多い視力低下の原因は、近視や遠視などの屈折異常です。屈折異常はメガネをかければ視力がでます。しかし、メガネをかけても、屈折異常がなくても視力がでず、眼球や視神経にも何も悪い所がない場合、心因性視力障害を考えます。また、プラスとマイナスのレンズを組み合わせて、メガネの度数を0にして視力を測定するトリック検査で視力がでることがあり、この場合も心因性視力障害を疑います。

心因性視力障害のときに伴う症状に、視野の障害や色覚の異常があります。特に、視野が極端に狭くなる求心性狭窄や、視野を測定している間にどんどん見える範囲が狭くなる螺旋状視野がみられることがよくあります。

視神経は眼球の後方から大脳の視覚中枢までつながっており、直接観察することはできませんので、ときには頭部X線撮影やコンピュータ断層撮影(CT)を行うこともあります。また、網膜や視神経の電気生理学的検査(ERG、VEP)は、眼球や視神経などの病気が隠れていないか確認するために、重要な検査です。さらに原因となる心理的なストレスが明らかになれば、心因性視力障害とみてまちがいありません。