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白内障と手術

10.手術後の合併症-軽いもの

最近の白内障手術は、大多数の患者さんは視力を回復することができる安全な手術になっています。しかし2、3の合併症(がっぺいしょう)があります。

最も多いのは、後発白内障といわれる、薄く残した膜の水晶体嚢が、手術後1、2年で濁ってくる合併症です(図6)。この合併症は最近では、ヤグレーザーというレーザー光線で、外来で簡単に切開でき、再びよい視力を取り戻すことができます(図7)。

図6 水晶体嚢が濁った後発白内障の目

図7 濁った水晶体嚢にレーザー光線で穴をあけて再びよい視力を取り戻します。

眼内レンズを入れた後でよく起こるもう一つの現象には、患者さんがものが青っぽく見える、あるいは赤っぽく見えるという訴えがあります。これは専門用語で青視症(せいししょう)、あるいは紅視症(こうししょう)という一種の合併症です。正常な人の水晶体は、通常年齢とともに黄色みを帯びてきます。すなわち正常な人は、年齢とともに色の濃くなる黄色いサングラスをかけているということになります。このような時期に白内障手術で黄色に着色した水晶体を除去し、透明な眼内レンズを挿入すると、黄色いサングラスがはずれて、青っぽく見えるようになります。この合併症は手術後1、2週によく起こりますが、害はなく、多くは時間と共に自覚しなくなります。